坂の上零の「素直な心の定義、松下幸之助編」
なるほど・・・・
素直の定義がこれならば、素直であることには、
本物を見極める目、識別力が必要だということになりますね。
松下幸之助氏がおっしゃるこの定義によると、
従順さが素直であることを意味しないならば、
卑屈で、長いものに巻かれて、
小心であれば、従順ではあることはできるが、
しかし、素直であることはできないことになります。
従順さは、素直さとは関係がないことになります。
素直であるには、義を重んじ、それに従う勇気がないといけないことになりますからね。
どんな時でも、損得勘定ぬきにして、正しいことをし続けること。
特に周囲がみんな萎縮して、恐怖で立ちすくみ、正しい行動ができないでいるときや、
特に現在のように、世界の先進国や、日本政府がくるっているとき、
社会全体や政治、経営自体が間違っているときには、
そこに従わないで、「人間として正しいことをする」ことを選べる強さと、
真の勇気があるか否かを、
松下幸之助氏は、わたしたち一人一人に問うているわけですね。
それを損得や打算、損得勘定ではなく、
「正しいことだから」と素直に選べる人が、
本当の意味で「素直な人」だということになりますね。
すると、戦前までの日本には、庶民にまで広く高潔な武士道精神があったので、
素直な人が多かった。
しかし、今の日本人の大半が日本病ですから、
確かに空気を読み、上には「従順な人」ではあるが、
「素直な人」ではないということになりますね。
つまり、本当に素直な心で生きるには、真の勇気がいると言うことです。
松下幸之助氏は、それを教えたかったのでしょうね。
さあ、どうせ生きるなら、勇気を出して、
識別力ある、本物の素直な人になりましょう!